冨山和彦『なぜローカル経済から日本は甦るのか』 (PHP新書)
GとL、が最近流行っているが、その原点が本書。経済をG(グローバル)とL(ローカル)に2分し、特にローカルの特徴を明らかにしていく。
GDPと雇用の7割はローカル経済圏で生み出されるとし、劇的な人口減少の中でその持続のために何が必要かを説く。
地方はすでに人不足。儲からないけどつぶれない。ブラック化による生産性向上という現実。著者は、退出・集約化と生産性向上を妨げる規制改革の必要性を例をあげつつ分かりやすく指摘していく。
理屈では割り切れぬローカル経済の問題を考えるに、一つの座標となる一冊か。
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