アンディ―・ウィアー『火星の人』 (ハヤカワ文庫SF)
これはおススメSF。
火星に取り残された宇宙飛行士。彼がたった一人で、残された飛行船などのわずかな資源を頼りに、生き残りに挑む。例えば、火星でジャガイモをつくるのだ(ほんとかよ)。
状況が好転すればそのたびアクシデントに見舞われ、何度もピンチに陥る。しかし彼は明るくユーモアたっぷりで、あくまで前向きで楽天的。科学的なディテイルも緻密で600ページに及ぶ長編だが、軽妙な訳もあり、最後まで手に汗しながら「がんばれ」と声援を送り続けた。
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