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2014年5月18日 (日)

貫井徳郎『私に似た人』(朝日新聞出版)

貫井徳郎の新作のテーマは「小口テロ」。

交差点で人を殺傷したり、トラックでビルに突っ込んだりする無差別殺人。実はネットで互いにつながっている。警察はネットでの教唆犯を確保するが、教唆の連鎖は終わりが見えず…。

貧困層にいる「教唆される側」に対して「教唆する側」の動機は何か。複数の事件を短編連作でつなげていくことで、人間の「憎悪」の本源を描いていく。

貫井作品にしては深みに欠けるものの、SNSを通じて犯罪が連鎖していく様は興味深く、現実の自分の身近にもその芽はあるのでは、という何とも言えない恐怖にかられる。貫井作品最高、は言い過ぎ。


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